転ばぬ先のCSR(日経ビジネスから)

CSR(corporate social responsibility)=企業の社会的責任が話題になっています。

ここで今一度考えて欲しいのですが、いつしか法律で定める基準がベストと錯覚していないか?ということです。
「法律をクリアしているから大丈夫」、「何とか法律の基準を達成できたぞ」というところで止まって欲しくないと思います。
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過日大騒ぎになった大阪のOAPの土壌汚染問題では、国の環境基準を大幅に上回るセレンやヒ素などの重金属が大量に検出され健康不安が広がりました。
この騒動の関与者である三菱マテリアルや三菱地所は当初法律違反はしていないと主張していました。
確かに当時(2001年)には、法規制はなかったけれど、三菱側はこの事実を知っていたということが問題です。
その後2003年2月い施行された宅建業法の改正があったのですが、汚染を知りながらマンションを建て販売していた三菱側に「法には触れていない」という主張が通るとでも思ったのでしょうか?
子供のケンカのように「そんなもの法律で決まってない」とまるで正しいとでも言わんばかりです。

この場合、良し悪しの判断基準は「法律」ではないのです。
法律は、万人に向けた最低基準であって、全てということではないのです。


もう一つ例を挙げると、建築基準法はどうでしょう?
大きな地震がくると都市部ではバタバタとビルが倒壊しています。
一概には言えませんが、都市部の建物はコストを押さえる為、法の最低基準ギリギリの壁の厚み、柱の太さになっているのではないでしょうか?
今回起こってしまった宮城沖地震はマグニチュード7.2震度6弱の大揺れだったと聞きますが、比較的新しいプールの天井が落下したことが一番大きく報道で取り上げられたくらいで地震の規模の割には被害が少なかったのではないでしょうか?

昔の民家などは、作り手の基準が「いかに頑丈に作れるか」の方に重点が置かれていたのではないかと思いますね。

こういう機会に「CSR」を考えるのであれば、その企業として独自のしっかりした考え方なり基準をまず作り上げ、その後で法的な問題はないかをチェックし、対応して行くべきだと思います。ついでに申し上げますが、中小企業診断士など「○○士」といわれる有能な方や「MBA取得」などの資格者を利用する場合も、「資格」や「過去の経験」があるからだけで大丈夫という判断を下すのではなく、今からやろうとしていることに果たしてこの人は適任であろうかをじっくり見極めて欲しいと思います。
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by topdas | 2005-08-20 11:46 | News&Comment