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時間の買い方

中小企業の方にアドバイスしていることがあります。

時間の買い方_a0017660_1105814.jpgそれは時間を買うということ。(アウトソーシング)

コストを掛けたくないとか出すお金がないという認識があまりに強すぎて、全てをそういう色眼鏡で見てしまって、「コレダ!」というチャンスが見えたにも関わらず自前主義ででコツコツやろうとされる。これは余りにももったいない。慎重な見極めは必要ですが、チャンスが見えたらスピードアップする為に時間を買うことも必要だということを是非お考え頂きたいです。

極端な話をすると、大阪の企業が北海道の原野に金鉱を見つけたのですが、電車も車も使わず自前のリヤカーでも引いて金塊を運ぼうとするようなことはやめましょうということです。
その金塊を確保し、たくさん掘り起こして売ることによって巨額の富が見込めることが間違いないのなら、早く進む方向にベストを尽くすべきです。
この極端な例は現実的では無いにしろ、人を雇い、物流会社を使ってでもやるべきですよね。

小さな事で言いますと(小さくは無いかも知れませんが)、デザインや販促用のチラシ製作などもそうです。ワープロなど手軽なソフトもあるので自分の出来る範疇で作れてしまいますが、出来映えやそれに掛かる時間コストなどを計算してみて欲しいです。
余程のセンスやスピードをお持ちならそれでも構いませんが、本業でも無い限りそんないいものが出来上がるとは思えません。

計算してみますと、
<外部委託の場合>
販促用チラシデザイン:10万円
3000枚印刷:5万円
【合計15万円】

<自社製作の場合>
デザイン:0円
印刷紙:5000円
インク代:1万円
【合計1万5千円】

これだけ見ると、自社製作の方が10分の1のコストで済みます。

しかし、
外部委託では製作時間10日間でそれなりの出来映え。
コストは委託費に含まれている。
自社製作では、製作時間20日で完成後たびたび修正。
時給換算2000円の人が賞味1日2時間掛けたとすると
2000円×2日×20日=8万円

さらに商品の売上が1日10万円、粗利3万円とすると、
外注との時間差10日で売上100万円粗利30万円が生じます。

自前主義では、1万5千円+8万円+逸失利益30万円=実は【合計39万5千円】

時間の買い方_a0017660_1113129.jpgあまりにも荒い計算ですが、本来(本業)の目的である自社製品を売ることに企業は注力すべきで、本業外の仕事は出来る限りアウトソーシングを利用できないか考え、自社の社員は本業に専念させる方が結果は良くなることが多いでしょう。

新規事業のスピードUP 快足!Topdas
by topdas | 2006-04-04 10:53 | Child's Eye