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「深く検討していない」が53.6% :中小企業白書

中小企業白書2006の中で気になること。
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2001年から2004年まで開業率は3.1ポイントから3.5ポイントに上昇しているものの、廃業率は4.5ポイントから6.1ポイントに上昇しておりその差は拡大傾向にあるのが数値から見て取れます。
中小企業数は、年間12万社ずつ減少し、現在は430万社になっています。

さて、これらの中を見てみると、事業承継問題と少子高齢化問題がクローズアップされてきます。
事業承継の中で大きいのが、「後継者」と「技能承継」の二つの問題です。
技能承継については、技術者の高齢化が進んでいるその背景に、若い引き受け手が見つからないことや技術を伝承するという発想が存在しないところに突き当たります。魅力ある就職先として、その視野にも入っていないとも考えられます。マニュアル化や標準化が進んでいないし、今さら出来るかといえば疑問だらけで手のつけようがないのが現状ではないでしょうか。

事業継承においては、誰にもまだ相談していない経営者が、53.6%と過半数を占めており、その理由の3分の1は、なんと「深く検討していない」というから驚きです。

放っておくと、良くてもM&Aという道しか選べなくなりますね。
現在、事業を営んでいるならもうひと奮起して欲しいところです。
by topdas | 2006-06-07 09:44 | Child's Eye